皆さんは「朝顔市」をご存知でしょうか?
毎年、夏になると全国各地で開かれる朝顔の市場のことです。
その中で最も有名なのが、東京の台東区下谷の入谷母神の周辺で行われる入谷朝顔市。
今回は、江戸時代から伝わる入谷朝顔市についてご紹介します。
スポンサードリンク
朝顔市の歴史
朝顔市は、毎年7月6日から8日まで開催される朝顔の市場です。
例年、延べ40万人もの人が朝早くから訪れ、入谷鬼子母神や言間通りに立ち並ぶ
120軒の朝顔業者と100軒の露店で賑わいます。
入谷の朝顔が世に知れ渡るようになったのは江戸時代末期の文化・文政の頃です。
なぜ、入谷の朝顔が有名になったのかと言うと、入谷田圃の土が朝顔作りに適していたこと
「変わり咲き」といい花粉の交配で、朝顔の花がキキョウや牡丹の花のように
咲かせることが可能になったのがその理由です。
最盛期には1000種類もの朝顔があり、毎年、変化に富んだ朝顔は江戸っ子たちを
楽しませていたと言われています。
2016年開催内容
《日程》
7月6日~8日
《開催時間》
AM5:00~PM11:00
《開催地》
台東区下谷1-12-16
入谷鬼子母神周辺
《詳細情報》
ホームページ/入谷朝顔まつり公式HP
スポンサードリンク
【朝顔市入谷2016時間と日程、値段、団十郎の紹介】
朝顔について
朝顔の値段は小さいものが800円、行灯(あんどん)仕立てが一鉢2000円程度です。
開催時間は夜遅くまでですが、朝に花を開かせた後、夜には花を閉じてしまいます。
満開の朝顔が見られる時間帯は朝の7時頃で、その時間帯は
人の混雑もピークを迎えています。
お気に入りの色や種類を購入する為にゆっくり品定めをするのであれば
早朝から出掛けるべきでしょう。
地方からの方で持ち帰るのは困難という場合には、会場に宅配業者がいるので
購入店や、宅配業者ブースへ一声掛けて下さい。
関東地方で600円、甲信越で700円、それ以外だと800円ほどで専用のダンボールに
入れて配送してもらえます。
公式HPを見ると通販もあるようですが、やはり、足を運んで実際に見て購入する方が
ベターでしょう。
有名なのは「団十郎」という種類の朝顔です。
濃い茶色の美しい花が咲き、真っ白な輪郭のはっきりした筒抜け(中央の白い部分)が
特徴的な花です。
団十郎という種類があまりにも有名なので、花が茶色ければすべて「団十郎」と呼ぶ業者さんもいるようですが、矢車咲き(筒抜けからの白味が花びらにかかっている)になっていたり、葉に白い模様が入っていたり、緑色の葉をしているのは「新団十郎」と呼ばれているものです。
団十郎 ↓
新 団十郎 ↓
(花びらの先が白味を帯びている、葉が緑色。葉に白い斑点がついている。)
どのような朝顔が良いのかは、購入者の主観や好みによりますので
見分け方はあくまで参考程度にして下さい。
朝顔の手入れ方法
朝顔は南方発祥の花ですので、永い日照が大切であり、夜露に当てる事も必要です。
水は一日二回ほど日中葉が垂れ下がった時に与えて下さい。
出来れば、汲み置きの水か、米のとぎ汁なら最適です。
朝顔を長く楽しむために種は9月中旬ごろに咲いた花から取るようにし
それ以前の花がらは種ができる前に子房の部分から摘んでしまいましょう。
最後に
入谷の朝顔市は、17:00ごろから21:00ごろまで交通規制が行われます。
その頃は、朝のピークの時間帯と比べて人も少ないようなので缶ビールを片手に
露店巡りをするのも悪くないでしょう。
江戸時代から夏の風物詩として親しまれてきた朝顔。
時代を超えて江戸の夏を感じられる3日間です。
スポンサードリンク