青森ねぶた祭の起源は、実は定かになっていません。

平安時代の征夷大将軍・坂上田村麻呂が蝦夷(えみし)討伐において
戦場で敵を油断させるために灯籠や笛、太鼓などではやし立てたことが由来である
と考えられていました。

しかし、近年では坂上田村麻呂が実際に青森県の領域で
軍事活動を行ったという資料がなく、この説は主流から外れています。

では、どのような説があるのでしょうか?

 

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奈良時代(710~794年)に中国から渡来した七夕祭と、古来から津軽にあった習俗と精霊送り、虫送り等の行事が一体化して 紙、竹、ろうそくが普及されると灯籠となりそれが変化して人形、扇ねぶたになったと考えられています。

七夕祭は7月7日の夜に穢れ(けがれ)を川や海に流す、禊(みぞぎ)の行事として灯籠を流して無病息災を祈りました。 これが後に「ねぶた流し」と呼ばれ、
現在の青森ねぶたの海上運行にも表れています。

江戸時代や明治時代、戦時下においては大きな灯籠を担いで街を歩きまわるようなことは禁止されることもありましたが、 戦局の悪化した1944年には、戦意高揚のために一時的に解禁されています。

戦後になると、ねぶた祭は企業が中心となって運営されるようになり、観光としての青森ねぶた祭が脚光を浴び始めるのもこの頃です。

従来、人形型のねぶたは竹で骨組みを作られていて。その上に和紙を貼り、筆で絵を描くというのが一般的で ねぶた本体に設置する光源はろうそくでした。

現在では針金で骨組みを組み、内部の明かりは蛍光灯とし、台座にバッテリーを設置し芸術性・表現性を高めたものが主流となっています。

 

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青森のねぶたは、大型ねぶた、子供ねぶた、地域ねぶたの3種類が存在しています。
3種類の中で最も大きい大型ねぶたは運行される数も最多で、地域ねぶたは主に町内会等が運行するねぶたで、
大きさとしては大型ねぶたを一回り小さくしたものが多いようです。
例年、8月2日と3日は子供ねぶたが多く運行されています。

 

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【青森ねぶた祭の歴史と由来、開催時期について】

ねぶたが運行されるコースの範囲は、国道4号線と新町通り、八甲通り、平和公園で囲まれています。

かつては左回りで行われていましたが、狭い道路に入ったところで行列が渋滞を始めるといった問題が指摘された為、現在では右回りに改められています。

青森ねぶた祭りには賞が設けられていて、その中でも最高位にあるのは
「ねぶた大賞」です。

かつては「田村麿賞」と呼ばれていましたが、冒頭で触れた通り、坂上田村麻呂が
実際に青森まで蝦夷討伐にやって来ていたのか根拠に乏しいという指摘もあり
現在の名称に変更されました。

賞の歴史は古く、昭和20年代には既に審査制度とともに賞が設置されていたことが
伺えます。

開催時期は毎年8月2日~7日の6日間です。
うち2日~6日は夜間、7日は昼間の開催となっていて7日の夜には場所を青森港に
移し、海上での運行と花火大会も開催されています。

8月1日には浅虫温泉花火大会と青い海公園特設ステージでの前夜祭が催されます。

東北3大祭りの1つである、青森ねぶた祭をご家族で楽しんでみてはいかがでしょうか?

運行スケジュールとコース(2016年度)

スケジュール

8月1日

18:00~21:00頃 (会場:青い海公園特設ステージ)
前夜祭

19:00~20:40頃 (会場:浅虫温泉)
第68回浅虫温泉花火大会

8月2日・3日

19:10~21:00
子どもねぶた(約15台予定)・大型ねぶた(約15台予定)の運行

8月4日~6日

19:10~21:00
大型ねぶたの運行(約20台運行予定)

8月6日はねぶた大賞他、各賞を発表。
★6日は受賞したねぶたをご覧になれます。

8月7日

13:00~15:00
大型ねぶたの運行(約20台運行予定)

19:15~21:00頃 (会場:青森港)
第62回青森花火大会・ねぶた海上運行

受賞したねぶたが青森港を運行し、花火とともにネブタ祭のフィナーレを飾ります。

※8月7日はねぶた海上運行(6台予定)がございます。
海上を行き交う幻想的なねぶたと、みちのくの短い夏の夜空を焦がす大輪の花火を
ぜひご観覧ください。

引用:青森ねぶた祭ホームページ

 

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